最近、ハイドロリリースがメディアで放映されたようで、当店の検索キーワードにも上位に上がってきています。
ハイドロリリースは、Hydro(液体)+Release(リラクゼーション、緩める)による造語で、
私も所属している一般社団法人 日本整形内科学研究会の医師らを中心に、数名の医師らが開発し命名されました。
ちなみに注射以外でもファシアのリリースは可能です。鍼治療によるファシアリリース、徒手療法によるファシアリリースなどがあります。
昨今、言葉の乱用ともとれる筋膜リリース、筋膜ストレッチ、筋膜はがしなどの造語に対して、言語学や医学、科学、物理学などの多方面の観点からもハイドロリリースと言われています。
このハイドロリリースが対象としているのは、ファシアという繊維状の結合組織全体で、この組織が重要と認められたのは実は2018年の国際疾病会議ICDによります。めっちゃ最近なんですねー
このファシアを液体を注射してリリースするのがファシア+ハイドロ+リリースであり、手指をつかってリリースするのをファシア+リリース+マニュピレーションと言います。
昨今、慢性的な症状においてファシアのケアが重要だと言われています。
当店でできるファシアケアは、ファシアリリースマニュピレーション、再発予防のための運動療法や生活指導、環境管理、作業環境管理、作業管理などであり、実はこの分野はハイドロリリースと車の両輪のような関係で重要視されています。
昨日今日痛めたところは時間がたてば体の治癒反応によってよくなります。いわゆる「日にち薬」といわれるものです。
生物は、機械のように部品を取り替えるということができません。
ですのでハイドロリリースだけで魔法のようにすぐに元通りになることはありません。ほとんどはその後のケアが重要です。ハイドロリリースの瞬時の変化はテレビをみても魅力的ですが、一回でその変化が継続するわけではありません。
ファシアが痛みを発信するまでに、生活習慣や仕事などの作業習慣、運動習慣、スポーツ特性上の動きなどなどいろんな要因が加わってファシアが異常をおこし痛みシグナルを発信していますから、その要因がなにかをしっかり評価しないとぶり返してしまいます。
理想としては、ファシアハイドロリリースもできて、ファシアリリースマニピュレーションやファシアリリースアキュパンクチャーの連携ができる施設です。
ファシアのケアに関心があるかたは、是非、ファシアを専門に取り扱う唯一の学術団体である(一社)日本整形内科学研究会の理事で関西ブロック副部長もしている当店にご相談いただければと思います。(2021.2現在)
また同学術研究会のHPには認定施設一覧が検索できますので、お近くの検索にお役立てください。(こちらから)