側弯症の方の身体をみていると、いくつかのチェックすべきことがあると考えています。
□痛みからの逃避姿勢ではないか?
□上位頸椎に可動域制限がないか、歪みがないか。
□仙骨もしくは骨盤に可動域制限がないか、歪みがないか。
□足のアーチに左右差はないか。
□脚の長さに左右差がないか。
□骨盤の左右の大きさに左右差がないか。
□椎体に変形がないか。つまり構造的か、機能的か。
□体幹筋の強さはどうか。
これらいくつかは、構造的な問題であり、いくつかは機能的な問題です。
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まず、胸椎の側彎がより強く気になる場合、上位頸椎をチェックするほうがいいと思います。
視覚-前庭機能の影響で、上位の胸椎を曲げている可能性もあります。
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胸椎のより下位のほうが側彎が強く気になる場合、骨盤帯、仙骨をチェックするといいと思います。
ストレートネックを伴った胸椎のフラット化
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発達の影響を考えると、胸椎の問題の前に、頭頚部の機能を詳細にチェックすると良いとおもいます。
立位もしくは座位で骨盤(仙骨)にねじれが生じると、積み木がバランスを保つように、腰椎や下位胸椎をゆがめている可能性があります。
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足のアーチに左右差が強い場合には、インソールの利用を踏まえて、足をチェックするといいと思います。
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体幹の筋力が低いことや、過剰運動性(不安定性)については、多くの方でチェックが必要だと思います。
特に、体幹の安定化が重要です。
筋力トレーニングは必要か? 私は筋トレの優先順位は低いと考えています。
まず、無意識に体幹の安定が図れるようなカラダの使い方を獲得するようが先です。
脚の長さや、椎体の変形については、骨折の既往や脱臼の既往も含めて、病院でも診察されていると思います。
そして、このブログで声を大にしていいたいのは、骨盤の左右の大きさの違いです。
側弯症が気になったら、背骨のレントゲン撮影はおそらく誰でもやってもらっているはずです。
そのとき、骨盤は腸骨稜から坐骨まで映っていましたか?
実は!
骨盤には左右の大きさが異なる人が時々いらっしゃいます。
え!?
いや、ほんとです。
そういうケースでは、傾いた椅子に座っているような状態になるので、
背骨をゆがめることでバランスをとっている、とても自然なことが起こってしまっています。
ピラティスやシュロス法などを頑張ってやっても、もしこのような状態に気づかないままであれば、
その効果も時間限定的であることは想像できます。
障害児者でも、このような構造的にノーマークになっているケース、少なくありません。
嚥下に心配がある、勉強に集中できない、腰痛や肩こりが気になる。医学的には原因なし。。
でも私はあきらめず、なんでだろうなんでだろうと考えていました。
そして大きいと2センチくらいの骨盤の大きさの違いがあることに気づきました。
私は痛みやしびれに対して、生活習慣が関連するストーリーを考えることが得意です。
ストーリーが出来上がれば、セルフケアにつながります。
このような側弯症のケースにおいては、座位保持にあたり、適切な座面の補高をすることで
筋力パフォーマンステストが即座に変化し、呼吸も深く、腹腔内圧もコントロールされやすい状態になることを経験します。
ぜひ、チェックして、セルフケアに活かしてください!
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