ハイドロリリースは超音波エコーを使ってリアルタイムに軟部組織のファシア異常を発見し
注射で生理食塩水やビカネイト、ステロイドなどをミリ単位の精度で注射してリリース(リラクゼーション、ほぐす)する究極の局所療法です。※運動器の痛みや、がん性疼痛の一部
局所が痛みの発信源になるまでには、生活や動作、姿勢などの癖や機能障害があることが多く、
それに気づかないと局所治療を繰り返すことになるのではないかと思います。
ハイドロリリースとは話がずれますが、局所と要因については、例えばある部位が狭窄していることが原因で症状がでている狭窄症のケースで、しばらくするとすぐ近くの部位で新たな症状がでてくる場合があります。背骨の一つ一つの硬さの違いや、股関節の硬さの影響、はたまた骨盤の関節の硬さの影響など要因としては色々とあることが多いのです。
局所の治療と要因の治療、どちらを先にしてどのように勧めていくのか、、それは治療者間での意見交換や、患者さんの価値観状況などによって変わるものでそれこそが、エビデンスに基づく医療といえるのではないかと思います。
メディアでは絵になるとろこが強調されて演出されることが多いのではないでしょうか。
即時的なビフォーアフターは刺激的ではありますが、患者さんにとってもっとも重要なことは、症状がでてしまったストーリーが明らかになり、同じようなストーリーを繰り返さないことではないでしょうか。
固定術や開窓術などの脊椎の手術も、ストーリーが考えられるようなものであれば繰り返さないためにメカニズムを突き止める必要があります。
メカニズムのない病態は存在するのでしょうか。
起こっていることだけに着目するのではなく、なんでそうなったのか、メカニズムに着目する視点を、患者さんもしっかりもってもらいたいと思います。
なぜ起こったかを考えられるようになると、対処もわかり、早く良くなるし、再発予防にも取り組めるからです。