- 「腰痛=○○」という考え方の曖昧さ:
腰痛の原因は多岐にわたっており、特定の解剖学的な原因だけで言い表すのは難しい。 - 骨盤矯正の効果: 骨盤矯正の効果について、特に「骨をボキボキ鳴らす」ような施術の効果は限定的。
- レントゲンではわからない腰痛: 静止画像で分かる腰痛は、結核やガン、化膿性、ヘルニアなどの器質的な腰痛です。その他、多くの腰痛は、動作や姿勢に起因することがおおく、画像診断で判明することは難しい。
- 腰痛と心理的な要因: 腰痛が長引く人に見られる特徴として、ネガティブ思考や痛みに対する理解力の低さなどがあります。
- 睡眠不足と腰痛の関係: 睡眠不足が腰痛に与える影響について、さまざまな研究でわかっています。
- 姿勢と腰痛の関係: 姿勢に変化がないことが、良くありません。いつも同じ姿勢、いつも同じ動作ということが腰痛に関連すると思っています。
1. 腰痛の原因の多様性
- 構造的な問題: 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、レントゲンやMRIで確認できるような構造的な問題が原因となる場合もあります。
- 機能的な問題: 筋肉のバランスの崩れ、関節の動きが悪くなることなどが原因となる場合もあります。
- 神経系の問題: 神経の炎症や圧迫が原因となる場合もあります。
- 心理的な要因: ストレス、不安、うつなど、心理的な要因が痛みを増強させることがあります。
- その他: 生活習慣、栄養状態、内臓疾患など、様々な要因が複合的に絡み合って腰痛を引き起こすことがあります。
3. レントゲンに映らない腰痛
- 機能的な問題: 筋肉や関節の動きに問題がある場合、レントゲンでは異常が見つからないことがあります。
- 軟部組織の損傷: 靭帯や腱の損傷も、レントゲンでは診断が難しい場合があります。エコーやMRIでは、損傷を捉えることが可能です。
4. 腰痛と心理的な要因
- 痛みの悪循環: 痛みを感じると、体が緊張し、動きが制限され、さらに痛みが悪化するという悪循環に陥ることがあります。恐怖回避行動とも言います。
- 頭の中を痛みで支配されない: 痛みをネガティブに捉えすぎると、痛みが増強される可能性があります。頭の中に、痛みも少し考えている程度が理想です
5. 睡眠不足と腰痛
- 筋肉の回復不足: 睡眠中に筋肉が修復されます。睡眠不足になると、筋肉が十分に回復できず、腰痛が悪化する可能性があります。まずは、睡眠の改善が重要です
- ストレスの増加: 睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、痛みを感じやすくなります。
6. 姿勢と腰痛
- 猫背の影響: 猫背は、腰椎に負担をかけ、腰痛の原因となります。
- 正しい姿勢の重要性: 正しい姿勢を保つことで、腰椎への負担を軽減し、腰痛予防に繋がります。
まとめ
腰痛の原因は多岐にわたり、個々のケースによって異なります。そのため、自分自身の腰痛の原因を特定し、適切な治療を受けることが重要です。
ご自身でできること
- 姿勢に気を付ける: 猫背を避け、正しい姿勢を心がけましょう。
- 適度な運動: 腰を支える筋肉を鍛えましょう。全身運動も効果的です。
- 睡眠をしっかりとる: 質の高い睡眠を心がけましょう。寝る前のスマホは光を調整しましょう。できればしまっておきましょう。
- ストレスを解消する: リラックスできる空間や時間を作りましょう。
ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。