ファシアを生理食塩水(+少量の薬)を使ってエコーガイド下でリリースする手技を
ファシア+ハイドロ+リリースと言います
とてもよく効くと評判で、へき地医療や整形外科医だけれど手術で治療していない先生からは
これまで薬を出したり、電気治療したりしかできずに、よくならなかった患者さんを
積極的に治療できるぞ!仕事やりがいでてきたなーと、注目されています。
それに対して、
ファシアを手を使ってエコーガイド下でリリースする方法を
エコーガイド下ファシア+マニュピレーションといいます。
理学療法士などが実施しているのがこの方法になります。
エコーを使わないファシアリリースマニピュレーションもあります。
マッサージとの違いは、ハイドロリリースと同様、エコーでミリ単位で組織を評価し、
筋肉の柔軟性だけでなく、筋膜ファシアや脂肪体、末梢神経、血管などの滑走性などを意識して介入するところです。
ハイドロリリースは、注射針でピンポイントに薬液を注入しますが、薬液は少量でも3次元に広範囲に広がることが報告されていて、針のように一点に刺激が加わっているのとも違います。とても深い組織や、とても硬く徒手やハリではリリースされない組織にも効果的です。
徒手によるものは、注射やハリよりも数ミリ広い指先で触れます。指先で触れながら、エコー画像だけでなく、触れた感覚も評価に利用できる点は優れており、また数ミリから数センチまで幅広く対応できます。侵襲がまずないという点も安全性の面で大きなメリットです。
まだまだわからないことも多いファシアですが、明らかに介入の効果があり、臨床と学術レベルの情報アップデートをしっかり行っていきたいと思います。