運動器疼痛学会のメモから。
不活動性疼痛のメカニズム
・末梢組織の変化と神経系の変化が言われている。
・足関節の足底皮膚、角質層の乱れ、表皮の菲薄化。2週間後から認められる。受容器と皮膚外までの距離の短縮があるということ。
・神経系の変化。中枢感作が起こる
・キャスト固定、非荷重、安静臥床により末梢の組織変化に伴い、中枢感作を生じて不活動性疼痛を生じるのではないか。
・予防戦略。ギブス固定中に振動刺激を1日2回15分づつ与えることで、不活動性疼痛を予防できた(ラット実験)中枢性感作を予防できた。
・下腿骨折の際に、足指に振動刺激や足指把持運動などを実施、手だと指をしっかり使うことなどで臨床では患部の状態に合わせて感覚刺激を入れていくことで予防していく。
・脊椎圧迫骨折の患者では、ベッド上でのペダリング運動。高齢者の車いす患者にも自走を促す。などで不活動性疼痛を予防していく