最近、病院経営の見直しについて厚生労働省から発表がありました。
地元滋賀でもいくつかの病院は経営を見直す必要性を出されていますが、
売上ベースで必要性うんぬんが議論されています。
医療も資本主義的な経済性が求められているのでしょうか。
欧米のある国では開業医が一日にみれる患者数や一月に対応する患者数に上限があり
それ以上の数を対応すると診療報酬が減額されるところもあるようです。
また医師がカルテを書いたり、紹介状を書いたりしているのも、日本のような限られた国だけってあまり知られていませんよね。
医師は診断と治療が仕事、その仕事に集中できるように、社会が成り立っています。
もちろん、診療報酬もたくさんみればたくさんもらえるという日本と違い、手術しても効果がなければ診療報酬がもらえないという国もあるそうです。
原因がはっきりしませんが、とりあえず手術して変形しているところをきれいにしてみましょうか??
なんてことは日本くらいなんでしょうか。
成果主義、、、手術実績や来院数ではなく、結果=成果であってほしいと願うのは一般市民感覚でしょうか。
実際、診療報酬って売上に影響する報酬は、どれだけ早く患者さんがよくなったかどうかで、加算されたりしません。
早く患者さんが病院に来なくて良くなるほど、病院の経営は圧迫されます。
治療院だって同じです。リラクゼーションサロンだって、同じです。
もちろん、患者さんを全人間的に評価し、さまざまな助言や教育、治療や運動、社会参加などを促すなどは
大変な労力と知識や技術を要することです。
とてもとても、神の手などという単純な治療作業によってすべてが解決するわけではありません。
大変な労力が必要なのです。
でもでも、そういったことに対する対価がまったくありません。痛みの治療だけではありません。
生活習慣病だって、労力をかけて栄養指導や生活指導、運動指導などをすることに十分な対価があれば
人材を雇え、それによってどんどん服用する薬の量が多くなったり、高い新薬を必要とする状態にはならないことも考えられます。
初期の虫歯の治療を1回でもう大丈夫だよいってくれる歯医者さんもあれば、
長く来院を促すところもあります。
ただの風邪でも、症状に合わせた薬をだしてゆっくり休んでくださいねという先生もいれば、抗生物質を含む風邪薬セットなどたくさんの薬をだすお医者さんもいます。
肩こりで治療院にっても、数回しっかり治療して再発予防を教えてくれる先生もいれば、クイック1000円で週に2回、何年も永遠と通わせているところもあります。
良い評判で患者さんが多くの地域からひっきりなしに来院するところでは、患者さんが少しでも早く良くなるようにスタッフと力を合わせてやってくれるところもあるでしょうし、目標や治療期間が不明確で、延々と通院しているけれど健康なうちは卒業しないという理由で多くの患者さんがいるところもあるかもしれません。
そういう経済的な実情を踏まえた上で、目の前の先生が自分を回復にむけてサポートしてくれるかどうか、自分の肌で感じることが重要です。
信頼できる先生に出会って、諦めずに健康な身体や生活を送ってください。