腰痛ガイドブックより論文覚書。
□2年間の調査によると、坐骨神経痛を有する椎間板ヘルニア手術は保存療法より有益とはいえない。
□職場復帰率や長期の活動障害率においても手術の優位性は認められなかった。
□坐骨神経痛は時間が経てば改善する。http://1.usa.gov/iqqtA0
□坐骨神経痛に対する椎間板手術は保存療法よりある程度の優位性を示すものの一過性でしかない。
ノルウェーの調査では1-4年間優位性が持続したが、オランダの調査では1年未満だったhttp://1.usa.gov/lflO3P
□イギリスで行われた701例を対象としたRCTでは、数回に渡る集団での認知行動療法によって慢性腰痛の痛みと活動障害が改善され、効果は12ヶ月持続しただけでなく、費用も一般的な腰痛治療の約半分に抑えられたhttp://1.usa.gov/mobdNX
□アメリカでは脊柱菅狭窄症に対する固定術の実施率が15倍に増加したが、それに伴い重篤な合併症、死亡率、再入院による医療費なども増加。明らかに過剰医療。http://1.usa.gov/irHYry
□所感
□椎間板ヘルニア手術は、日本でも第一選択ではなくなってきている。
□重篤な症状の場合、排尿排便障害、3か月たっても痛みが強いなどの場合は要検討。
□日帰り手術は、長期成績に課題がある印象あり。
□何かの病気で椎間板が変性したのでないのなら、生活習慣、不良姿勢、不良動作、柔軟性、筋力、自己効力感などを意識して、リハビリやトレーニングなどを行うことが推奨できる。
□実際、身体特性に合わない生活習慣や姿勢などを見つけてあげることで、症状緩和する事例も少なからず経験する。
□患者さんが自分ではどうしようもない!という気持ちを捨て、自分でできることがあるんだ!と気づいてもらうことが大切。
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