株式会社 材光工務店 代表取締役社長 伊藤 和真様
昨年、健康経営優良法人を取得し、健康経営に取り組んできたが、課題も成果も感覚的であり、戦略的に取り組むところまでには至っていませんでした。今回、健康課題とプレゼンティーズムの数値化が可能な仕組みがあると知り利用することにしました。
アンケートに答えるだけで、自身の健康状態を数値化していけるのは素晴らしい仕組みだと思います。法人全体だけでなく、各部門別にも健康課題とプレゼンティーズムを数値化でき、各部門で多少の違いはあれど、1位:運動不足74% 2位:肩こり腰痛49% 3位:太り過ぎ43%という結果と、1億円近いプレゼンティーズムが数値化されました。
30~40代を超えると起こるアルアル病であるが、10年後の高齢化を見据えて経営リスクを明確にできた点は良かったです。また会社の仕事に社員がネガティブな感情をもっていないというのは、経営者としてありがたい結果だった。人間関係での悩みも少なくありがたい。女性と男性の比率は1:5くらい。やはり女性の方が神経過敏になる傾向が強いようだ。この辺りのジェンダー差を両者が認識し理解することで、よりよい職場に繋がるだろう。
弊社でもまだまだ健康に関しては優先順位の低い位置づけにありますが、しかし年々社員が高齢化しており、仕事に対する集中力や、気力体力の低下など、否めない部分があります。社員の健康増進に、会社の費用を投資することが有益である、そのヒントを少しいただけたように思います。
健康推進に関して、「個人が各自でなんとかする」という段階から「会社で指導し管理する」という段階へ移行するには、経営部門の意識が変わる必要があります。健康診断などは労働安全衛生法による実施が企業に義務付けられているためスムースに運営できているが、将来の見えない経営リスクを数値化し、経営部門の意識を変えるきっかけとして、今回の結果をじっくりと利用したいと思います。