こんばんは。
滋賀県長浜市にある保険外リハビリとトレーニングのPHYSIOです。
表題についてとても興味深い事例が時々あるので記載してみます。
私は20年前に理学療法士になって医療福祉施設に勤務しているときには
脳性麻痺や脳梗塞、脊髄損傷などの後遺症のある成人が中心でしたが
小児から高齢者まで医学的リハビリテーションと福祉的リハビリテーションを行っていました。
神経疾患や損傷は、もうずいぶん前からのものでいわゆる慢性期で痙性(けいせい)といわれるような
筋緊張亢進の状態などは通常は付き合っていくしかないと思われているのかと思います。
ところが、姿勢や運動の仕組みを考えてみると、ベースに後遺症があったとしてそれによる筋緊張の基礎が高い状態が
あったとしても、姿勢や運動の癖による二次的な筋緊張の亢進ということが隠れている場合があると思っています。
先日も中年の脊髄損傷後に歩行はできるけれども脚のこわばりなどで歩きづらいという方のコンディショニングを経験しました。
病院に行くような時期でもないし、医療の必要な状態ではありません。
医師からは、付き合っていくしかないねと、ケガは治っているし、それは仕方がないというような説明を受けておられる方でした。
そして姿勢や動きの評価を行ったのち、
身体評価で動きの悪いところをリリースして
さらに姿勢を安定させるような体幹トレーニングを行いましたところ
直後から筋緊張が軽減し、歩いた時にもとても脚が軽いと言っていただけました。
このような体験は、医療福祉施設で少なからず体験してきました。
坐り方や支えの在り方、介護者の手の置き方だけでも、筋緊張とか姿勢とか
話やすさや食べやすさが変わります。
諦めない医学として習ったのが医学的リハビリテーションでした。
最近経験させてもらった方は、歩きやすくなったことで
ウォーキングなど活動性が高まり、
生活習慣病予防や介護予防など
健康増進、健康寿命にプラスになります。
これからも予防に対して、高いレベルでサービスを提供できるよう
工夫していきたいと思います。
PHYSIO