股関節痛、鼡径部痛の痛みを分析する
参考文献:Orthopaedics 2018.6 vol.31 no.6 p1-6
こんなお悩みありませんか?
□先天性股関節脱臼や股関節痛がある
□股関節周辺、大腿、でん部に痛みやだるさを感じる
□股関節の動き硬い
□変形性股関節症と言われている
□変形性股関節症で手術するほどではないといわれている
□変形性股関節症の手術を経験している
□痛み止めや注射をしているが継続しない
□電気治療やマッサージに通っている
□旅行やスポーツを控えている
大丈夫です。きっとお役に立てます!
□股関節が痛いというのは「結果」です。
□病院の治療対象となるのはこの「結果」であることが多いです。
□変形したというのも「結果」ですし、変形を人工関節手術などで治療するのは構造的な問題によって結果的に生じた変形や痛みを治療しているのです。
□しかし人間の身体には構造以外に重要な要素があります。
□それは機能(身体機能)です。構造も機能も重要です。構造をしっかりさせて補うのか、機能を高めて補うのか、さまざまな選択があるのです。
□投薬も注射も、マッサージも電気治療も、同様に結果生じている「痛み」を治療しています。
□A+B=結果、だとイメージしてみてください。
□A+Bにはさまざまな数字が入り、結果でてくる答えもおのずと変わります。
□私は、こういった公式をストーリーと呼んでいます。
□なぜ痛んでいるのか、どうすれば変形の進行を少しでも予防できるのか、その答えを考える必要があります。
□そして私は「痛みや可動域制限などの結果」につながっている「身体機能(可動域、筋力、持久力、姿勢、呼吸、動きの質など)」を変えることのできる知識や技術を持っています。
□重要なことですが、私はその知識や技術を、あなた自身とシェアすることができます。
□あなたという人生の主人公に関連するストーリ―は、ほかの方には当てはまらないオンリーワンのものです。
□24時間を生きる主人公のあなたと情報を共有し、あなただけのセルフケアや、あなただけに必要な施術を行います。
鼠径部痛の分類
2014年、カタールのドーハで行われた世界鼡径部痛会議でアスリートにおける鼡径部痛の分類では5つ提唱されています。さらにいくつか加えたものを以下に記載しています。
「内転筋関連鼡径部痛」
外側ステップやフェイントでのオーバーユースや筋力低下を検討
「腸腰筋関連鼡径部痛」
ダッシュやミドルキック、ハイキック、ボレーシュートなどでのオーバーユース
「鼡径部関連鼡径部痛」
鼠径ヘルニアや大腿ヘルニアなど ※外科対応
「恥骨関連鼡径部痛」
恥骨結合に負担のかかる妊娠出産、高いところからの着地。産後に来店される方にも比較的多い症状が恥骨の痛みです。
「股関節関連鼡径部痛」
変形性股関節症など股関節の問題。
「仙腸関節由来、椎間関節由来」
仙腸関節や椎間関節からの関連痛
「腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経陰部枝」
末梢神経障害、妊娠出産も影響する可能性
「大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)」
FAIは2003年にGanzらが提唱した。股関節を形成する骨面が、スポーツなどの反復動作で衝突を繰り返し、関節唇や軟骨損傷を引き起こす疾患概念とされている。整形外科専門医のもとで診断および関節鏡手術とリハビリ、トレーニングにより競技復帰が期待される
分類に基づく評価とアプローチ
□股関節周囲が痛い。そんなとき、さまざまな機能的な要因が考えられます。
□どこの機能を評価し、アプローチすればよいかを、上記の分類に基づいてピックアップすることができます。
□気を付けることは、臼蓋形成不全などの構造異常が明確であるとき、その他の要因が見過ごされることがあることです。
□変形(A)+体重増加(B)=股関節痛(結果)と疑いなくストーリー化されると、仙腸関節や恥骨、内転筋などの機能異常の関与に幕がかけられてしまいます。
□また靴が合わなかったり、足部の問題によって、股関節にストレスが生じ痛みを感じていることもあります。
□病院での局所診断と治療に並行して、総合的な身体評価や徒手運動療法、生活動作の工夫などを実施されることで、1治療+1コンディショニングは2ではなく、より多くの利益をあなたにもたらすと確信しています。